日本語教育学の新潮流

第二言語によるパラフレーズと日本語教育

鎌田美千子 著

本書は、第二言語としての日本語によるアカデミック・ライティング教育の基礎研究の一つとして、留学生のパラフレーズ(言い換え・書き換え)に注目し、問題点とその要因の解明を目指したものである。今後の留学生に対するアカデミック・ライティング教育を展開するための新しい視座を提示する。

好評

日本語と韓国語における可能表現 : 可能形式を文末述語とする表現を中心に

高恩淑 著

日本語と韓国語の可能表現について、幅広い視点から詳細な分析を行った研究書。日本語と韓国語の可能表現において残されていた課題を解決したうえで、両言語の「ずれ」を示すことで、日韓対照言語学に新たな知見を提示する。

好評

人工内耳装用児の言語学習活動 : フォーカス・オン・フォームによる「あげる・くれる・もらう」の指導

星野友美子 著

人工内耳を装用する子どもに対して、第二言語習得理論に基づいた指導が有効であることを示す。3年間にわたる学習活動の観察から、習得における問題点と効果的なフィードバックの方法を提示する。

好評

日本語教育の現場から : 言葉を学ぶ/教える場を豊かにする50の実践

佐々木倫子・岡田英夫・ 鈴木理子・ローズ(平田)昌子 編

日本語教育を志す人、興味のある人、あるいは既に日本語教育を実践していてさらに広がる世界をのぞいてみたい人々のために企画された書籍。日本語教育、言語教育、言葉に関する多岐にわたる分野の現場の実践集。

好評

日本語教育と日本研究における双方向性アプローチの実践と可能性 : 第9回国際日本語教育・日本研究シンポジウム大会論文集

第9回国際日本語教育・日本研究シンポジウム大会論文集編集会 編

2012年11月24・25日に香港城市大学中文・翻訳及言語学学科の日本研究部門の教員と香港日本語教育研究会の代表役員が中心となり運営を行った「第9回国際日本語教育・日本研究シンポジウム」の成果をまとめた論文集。

言語教育実践 イマ×ココ

言語教育実践 イマ×ココ[No.2]: 現場(イマ×ココ)の実践を記す・実践を伝える・実践から学ぶ

イマ×ココ編集委員会 編

『イマ×ココ』は、言語教育における実践の共有をめざす雑誌(年刊)です。現場の実践を丸ごと記し・伝えること、それを共有し、それぞれの眼差しで意味づけることで、実践をより豊かで多様なものに変えていくことができる、という信念の下に創刊されました。

シリーズ 多文化・多言語主義の現在

琉球諸語の保持を目指して : 消滅危機言語めぐる議論と取り組み

下地理則・パトリック ハインリッヒ 編

「琉球諸語をはじめとする消滅危機言語の復興・維持に関して、社会言語学、記述言語学、言語教育学の専門家たちの議論、コミュニティの現場におけるさまざまな取り組みを紹介する。消滅危機言語に対して言語学には何ができるのか、その課題と可能性が見えてくる。

日本語教育学研究

実践研究は何をめざすか : 日本語教育における実践研究の意味と可能性

細川英雄・三代純平 編

「実践研究」とは何か、「実践研究」とはどうあるべきかという根本的な問いを追究する。改めて「実践研究」を問い直した理論編と、その議論を共有しつつ、それぞれの実践研究をもとに執筆された実践編の二部から成る。

日本語/日本語教育研究

日本語/日本語教育研究[5]2014

日本語/日本語教育研究会 編

2009年に設立された日本語/日本語教育研究会の研究会誌第5号。

日本語教育学の新潮流

文脈をえがく : 運用力につながる文法記述の理念と方法

太田陽子 著

「日本語教育文法」について検証し、コミュニケーション能力育成に資する文法記述のあり方を探る。モダリティ表現の「ハズダ」を例に、これまでの文法説明や文型指導に欠けていた「文脈」という観点の重要性を示し、教育に役立つ文法記述の方法を提案する。