日本語教育学研究

学習者主体の日本語教育 : オーストラリアの実践研究

トムソン木下千尋 編 

教師中心、教師主体を離れ、「学習者の植民地化」を乗り越えてこそ、学習者1人ひとりの自己実現を支援できる「学習者主体の日本語教育」が実現する。オーストラリアの大学における11の教育実践を「学習者主体」の観点から検討した好著。

シリーズ 多文化・多言語主義の現在

移民時代の言語教育 : 言語政策のフロンティア(1)

田中慎也・木村哲也・宮崎里司 編

多様な他者を受け入れる「移民の時代」を迎えるにあたって、求められる言語政策・言語教育とは何か。研究者と企業・NPO・NGOといった外国人支援の現場で活動する専門家が議論を展開。言語政策、言語教育政策の最前線における課題と向き合う。

シリーズ 多文化・多言語主義の現在

「移動する子どもたち」のことばの教育を創造する : ESL教育とJSL教育の共振

川上郁雄・石井恵理子・池上摩希子・齋藤ひろみ・野山広 編

多様な背景をもつ「移動する子どもたち」への教育を整備することが、喫緊の課題となっている。JSL教育の最前線でこの課題に取り組んできた編者たちが、ESL教育の理論と実践、異領域の専門家との対話を通して、新たな「ことばの教育」の理念と方法を模索する。

シリーズ 多文化・多言語主義の現在

人間成長を阻害しないことに焦点化する教育学 :いま必要な共生教育とは

髙橋舞 著

花崎皋平、岡真理らの思想を援用しつつ、豊かな「関係性社会」を切り拓く真の共生教育の構築をめざす。個人のエンパワーメントを目的とした「被害者教育」から、自らの加害性を自覚し、他者を植民地化する暴力を抑制する「加害者教育」へ。気鋭の教育学者が挑むポストコロニアル教育論。