日本語教育

日本語教育学研究

未来を創ることばの教育をめざして[新装版]: 内容重視の批判的言語教育(Critical Content-Based Instruction) の理論と実践

佐藤慎司・高見智子・神吉宇一・熊谷由理 編

言語教育を「スキル重視の語学トレーニング」としてのみではなく、 社会とのつながりを考慮した「教育」という観点から捉え直す。学習者の学ぶ「内容」を基盤にした「内容重視の言語教育」に「クリティカル」な理念を取り込むことで、内容重視の批判的言語教育という新しいアプローチを提言する。2015年に刊行された話題書の新装版。

日本語/日本語教育研究

日本語/日本語教育研究[9]2018

日本語/日本語教育研究会 編

2009年に設立された日本語/日本語教育研究会の研究会誌第9号。

好評

どうすれば協働学習がうまくいくか : 失敗から学ぶピア・リーディング授業の科学

石黒圭 編著 胡方方・志賀玲子・田中啓行・布施悠子・楊秀娥 著

編著者が行ったピア・ラーニングの授業を多角的に分析し、どのような点がうまくいったのか、そして、どのような点がうまくいかなかったのかを詳らかにする。ピア・ラーニングの有効性だけでなく、その短所をも明らかにすることで、よりよい授業を組み立てる指針を示す良書。

好評

豊かな語彙力を育てる : 「言葉の感度を高める教育」へのヒント

石黒圭 著

筆者が、長年、留学生へ日本語を教える中で気づかされた、外国人(日本語学習者)をとおして見える「豊かな日本語」の数々。本書は、「外国語」として日本語を見ることで「言葉の感度」を高め、さまざまな角度から言葉の「なぜ」に迫っていく。

日本語教育学研究

実践研究は何をめざすか[新装版]: 日本語教育における実践研究の意味と可能性

細川英雄・三代純平 編

本書は、「実践研究」とは何か、「実践研究」とはどうあるべきかという根本的な問いを追究するものである。改めて「実践研究」を問い直した理論編と、その議論を共有しつつ、それぞれの実践研究をもとに執筆された実践編の二部から成る。 2014年に刊行された良書が装いを新たに再版。

シリーズ 多文化・多言語主義の現在

アジア・欧州の移民をめぐる言語政策 : ことばができればすべては解決するか?

松岡洋子・足立祐子 編

「ことばができればすべては解決するのか?」という疑問を手がかりとして、アジア、欧州の移民に対する言語教育政策、現場での実践を紹介。これまでの外国人政策と日本語教育を批判的に振り返りつつ、日本社会のあるべき姿を模索する。

一橋日本語教育研究

一橋日本語教育研究 6号

一橋日本語教育研究会 編

一橋日本語教育研究会の研究会誌。一橋日本語教育研究会とは、一橋大学大学院言語社会研究科第2部門に所属する現役学生、修了生および、教員を中心とした研究会で、2012年に設立された。年一回刊行。

日本語教育学の新潮流

ベトナム人日本語学習者の産出文章に見られる視点の表し方及びその指導法 : 学習者の〈気づき〉を重視する指導法を中心に

レ カムニュン 著

ベトナム人学習者の母語と日本語の視点の表し方の相違点を示したうえで、視点の習得と学習者の母語との関係を分析。どのように指導すれば視点の問題を解決できるか、その指導法を提案する。

日本語教育学の新潮流

「多文化グループワーク」による言語と文化の創造学習 : 知識科学の視点から見るアクティブ・ラーニング

李暁燕 著

知識科学の視点から、異なる言語・文化的背景を持つメンバーによるグループワークの授業を分析したもの。グループと個人、それぞれのレベルにおける知識変容と人間的成長を考察したうえで、多文化グループワークにおいて知識が創造されていく過程をモデル化する。

日本語教育学の新潮流

日本語教師の成長 : ライフストーリーからみる教育実践の立場の変化

飯野令子 著

5名の日本語教師のライフストーリーを横断的に分析し、教育環境の移動が教師の成長にどう関わっているかを考察。そして、新たな「教師の成長」の概念を提示することで、今後の日本語教師養成・研修の方向性を示す。