書名 | 今帰仁方言アクセントの諸相 |
編著者 | 小川晋史 著 |
定価 | 5,280円(税込) |
ISBN | 978-4-904595-16-9 |
発行日 | 2012年2月29日刊行 |
その他 | A5判 上製 280頁 |
紹介文
琉球の諸方言の中でも沖縄本島北部の今帰仁村で使われる今帰仁方言のアクセント研究。既存資料と独自のフィールドワークによって得られたデータをもとにした体系の記述をはじめとして、音韻理論・社会言語学・歴史言語学など複数の視点から詳細な分析を加えている。巻末には、膨大な量のアクセント資料を収録。本文の議論のみならずアクセントの資料集としても価値が高い。
目次
はじめに
第1章 序論
第2章 今帰仁村西部における方言アクセント
1 先行研究
1.1 仲宗根(1983)
1.2 Haraguchi(1991)
1.3 崎村(1984, 2006)
1.4 Martin(1987)
1.5 Lawrence(1990)
1.6 先行研究の主張のまとめ
2 モーラか音節か
3 ピッチの上昇と下降のステータス
4 類別語彙について
4.1 名詞
4.2 動詞
4.3 形容詞
4.4 結論とさらなる予測
第3章 『沖縄今帰仁方言辞典』の再分析
1 名詞のアクセント
1.1 アクセント型
1.2 Rhythmic Lengthening
1.3 C型の特殊性
2 複合語アクセント規則―5モーラの複合名詞を例として
2.1 A型の5モーラ複合名詞
2.2 B型の5モーラ複合名詞
2.3 前部要素から見た複合語アクセント
2.4 例外について
2.5 後部要素の影響
3 形容詞のアクセント
4 動詞のアクセント
第4章 フット構成とアクセント付与
1 フット構成
1.1 フット構成の規則
1.2 最適性理論による分析
2 アクセント付与
2.1 アクセント型の再定義
2.2 有核(accented)と無核(unaccented)の問題
2.3 最適性理論による分析
2.4 アクセントの音声的な実現
2.5 Lawrence(1990)の主張との異同について
3 例外的なパターン
3.1 フット構成における形態素境界の影響
3.2 動詞に見られる特異なパターン
3.3 Rhythmic Lengtheningの不適用
3.4 ピッチ下降の例外
4 今帰仁村における東西の方言差の起源について
第5章 今帰仁村における標準語語彙のアクセント
1 標準語名詞のアクセント
1.1 伝統的方言話者の場合
1.2 より若い世代の場合
2 標準語形容詞・動詞のアクセント
2.1 伝統的方言話者の場合
2.2 より若い世代の場合
3 標準語語彙アクセントのまとめ
第6章 今帰仁方言に至る歴史的変化
1 「山原祖語」のアクセント
2 今帰仁方言の場合
3 津波方言および伊是名方言の場合
4 類別語彙からの証拠
5 歴史的変化のまとめ
第7章 結論
Appendix
ご購入はこちらから
Amazon 凡人社 そうがく社 にほんごブックス 大谷書店
その他、全国の書店にてご注文いただけます。
書店様へ
各取次へは、日本出版貿易を経由して搬入可能です。