日本企業に入社した外国人社員の葛藤: 日本型雇用システムへの適応とキャリア形成の実際

第1章　序論
　1　日本における外国人労働者の現状と日本企業で働く外国人社員
　2　研究目的
　3　本書の構成

第2章　先行研究
　1　日本における外国人社員の変遷とその問題点
　2　日本における外国人社員の歴史
　　2.1　2000年以前の外国人社員の採用と雇用の特徴
　　2.2　2000年以降の外国人社員の採用と雇用の特徴
　3　日本の留学生政策の変遷と留学生
　　3.1　日本における留学生の社会的な位置づけの変化
　　3.2　「アジア人財資金構想」の概要
　4　就職前：大学における就職支援
　　4.1　就職支援担当部局と留学生担当部局の留学生向け就職支援
　　4.2　ビジネス日本語教育による就職対策
　　4.3　就職対策以外のビジネス日本語教育
　5　近年における留学生の就職状況
　6　日本企業の雇用における特徴
　　6.1　長期雇用を実現するための仕組み
　　6.2　日本企業の異動と外国人社員
　　6.3　日本の社会保障と日本企業
　　6.4　女性就労の国際比較と日本の現状
　7　就職活動と就職後：外国人社員と日本企業の認識の違い
　　7.1　就職活動の問題点と入社後の問題点
　　7.2　過去の調査結果に見られる外国人社員と企業の認識のギャップ
　8　外国人社員をめぐる背景のまとめと精緻化した研究目的
　9　外国人社員を対象とする3つの領域の先行研究
　　9.1　外国人社員の国際移動に注目した先行研究
　　9.2　外国人社員の組織社会化に注目した先行研究
　　9.3　外国人社員の異文化適応に注目した先行研究
　10　外国人社員を対象とする先行研究のまとめと本書の研究課題
　　10.1　先行研究で明らかになったことと残された課題
　　10.2　本書が依拠する研究領域と研究方法の検討
　11　本書の研究課題と構成

第3章　研究方法
　1　キャリアという概念の検討
　2　研究方法の検討
　3　本書が依拠する異文化適応理論
　4　本書の研究方法とその背景理論
　　4.1　認識論と3つのメタアプローチの比較
　　4.2　認識論に応じたインタビューの在り方
　　4.3　ライフストーリーとして語られた出来事
　5　データ分析方法
　　5.1　M-GTAによる仮説生成とその妥当性検証
　　5.2　M-GTAによる具体的な分析の手順
　6　研究協力者
　　6.1　研究協力者の来日と就職に関する背景
　　6.2　研究協力者の所属と職務の概要
　　6.3　研究協力者と研究者の関係性とインタビューの手順
　　6.4　本書の分析における客観性と妥当性について

第4章　入社直後の外国人社員の適応とキャリア形成【研究1】
　1　研究1の位置づけと研究課題
　2　本章で分析したインタビューデータの概要
　3　分析手順
　4　入社直後の外国人社員の適応とキャリア形成のプロセス
　　4.1　ストーリーライン
　　4.2　モデル図
　　4.3　各カテゴリーの概念説明
　5　研究1：結果のまとめと考察
　　5.1　研究結果のまとめ
　　5.2　考察
　　5.3　結論

第5章　異動に直面した外国人社員の適応とキャリア形成【研究2】
　1　研究2の位置づけと研究課題
　2　本章で分析したインタビューデータ
　3　分析手順
　4　異動に直面した外国人社員の適応とキャリア形成プロセス
　　4.1　ストーリーライン
　　4.2　モデル図
　　4.3　各カテゴリーの概念説明
　5　研究2：まとめと考察
　　5.1　研究結果のまとめ
　　5.2　考察
　　5.3　結論

第6章　中小企業に勤務する外国人社員の適応とキャリア形成【研究3】
　1　研究3の位置づけと研究課題
　2　本章で分析したインタビューデータの概要
　3　分析手順
　4　中小企業に勤務する外国人社員の適応とキャリア形成プロセス
　　4.1　ストーリーライン
　　4.2　モデル図
　5　研究3：まとめと考察
　　5.1　研究結果のまとめ
　　5.2　考察
　　5.3　結論

第7章　女性外国人社員の適応とキャリア形成【研究4】
　1　研究4の位置づけと研究課題
　2　本章で分析したインタビューデータの概要
　3　分析手順
　4　女性外国人社員の適応とキャリア形成のプロセス
　　4.1　ストーリーライン
　　4.2　モデル図
　5　研究4：まとめと考察
　　5.1　分析結果のまとめ
　　5.2　考察
　　5.3　結論

第8章　結論
　1　結論のはじめに
　　1.1　研究目的と研究課題のまとめ
　　1.2　研究ごとの結果のまとめ
　2　総合的考察
　　2.1　研究結果のまとめと理論枠組みによる検討
　　2.2　本書の研究結果による示唆
　3　本書の限界と今後の課題

あとがき

参考文献
索引