日本語教育学研究

接触場面の言語学 : 母語話者・非母語話者から多言語話者へ


シリーズ日本語教育学研究 7
書名接触場面の言語学
母語話者・非母語話者から多言語話者へ
編著者村岡英裕  サウクエン・ファン  高民定 編
定価3,960円(税込)
ISBN978-4-904595-84-8
発行日2016年9月30日刊行
その他A5判 上製 388頁

紹介文

J.V.ネウストプニーによって始められた接触場面研究は、社会言語学や日本語教育の分野において広範に進められてきた。本書では、その接触場面研究のアーカイブとして役立つよう、幅広い研究の成果を収録。接触場面研究の全体像を概観しつつ、今後の展望を示す。接触場面を研究する者にとって必読の書。

目次

はじめに

第1部
接触場面研究とは何か

第1章
接触場面研究のパラダイム 村岡英裕

第2章
接触場面における言語問題と問題分析 高民定

第2部
接触場面とディスコース

第3章
接触場面における日本語のフォリナー・トーク:
非言語行動を含めた特徴と話者によるバリエーション 御舘久里恵

第4章
母語話者による場面に応じたスピーチスタイルの使い分け:
母語場面と接触場面の相違 伊集院郁子

第5章
中日接触場面の話題転換:中国語母語話者に注目して 楊虹

第3部
接触場面のタイポロジー

第6章
チューター場面における言語管理:
チューターの言語管理プロセスを中心に 吉田千春

第7章
非母語話者同士の日本語会話における言語問題 サウクエン・ファン

第8章
共通言語接触場面における帰国生の挨拶行動 榊原佳苗

第4部
接触場面とプロセス

第9章
接触場面における不一致応答:
中国人学習者と日本語母語話者の相違 王玉明

第10章
接触場面における勧誘談話の分析:
勧誘者によるシグナル判定をもとに 武田加奈子

第11章
韓国人超上級日本語話者の言語管理:
事前調整を中心として キム キョンソン

第5部
接触場面の変容

第12章
多言語使用者の言語管理を考える:
多言語社会であるマレーシアでの言語選択の例から 石田由美子

第13章
接触場面の接触性(contactedness):
海外在住日本人参加者の意識する接触性 舛見蘇弘美

第14章
「参加者」の視点から考える「接触場面の変容」と言語管理:
日本の韓国人居住者の接触場面の参加に関するケーススタディー 高民定

第15章
接触場面に向かう言語管理:
多言語使用者の会話におけるfootingと言語バイオグラフィーによる分析
村岡英裕

終わりにかえて
これからの接触場面研究を考えるために サウクエン・ファン

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