書名 | 日本語と韓国語における可能表現 可能形式を文末述語とする表現を中心に |
編著者 | 高恩淑 著 |
定価 | 3,960円(税込) |
ISBN | 978-4-904595-55-8 |
発行日 | 2015年2月28日刊行 |
その他 | A5判 上製 244頁 |
紹介文
本書は、日本語と韓国語の可能表現について、幅広い視点から詳細な分析を行ったものである。まず、日本語の可能表現研究に残された課題である「動詞の意志性」と可能形式との関わりについて考察し、可能動詞を文末述語とする可能表現の意味・構文的な類型を明らかにする。続いて、これまでの韓国語研究においては明示されていなかった韓国語の可能表現について考察し、大きく形態的/語彙的な形式に分けたうえで、両者の意味特徴と用法について詳細に記述している。最後に、日本語と韓国語の可能表現における述語形式を対照し、両言語の「ずれ」を示すことで、日韓対照言語学に新たな知見を提示する。
目次
序文 庵功雄
序章 はじめに
第1部 日本語と韓国語における可能表現の概観
第1章 日本語と韓国語における可能表現の様相 : 先行研究を中心に
第2部 現代日本語の可能表現における動詞の意志性と意味的類型について
第2章 日本語における動詞の意志性と可能形式との関わり
第3章 日本語における可能表現の意味分類について : 実現可能性の在り処を基準に
第3部 現代韓国語における可能表現の意味特徴と用法
第4章 韓国語における形態的な可能形式(1): 日本語の可能表現を手掛かりとして
第5章 韓国語における形態的な可能形式(2): 可能形式「ha-l swu issta / epsta」の用法について
第6章 韓国語における語彙的な可能形式(1): 補助動詞「cita」が表す〈可能〉と〈自発〉について
第7章 韓国語における語彙的な可能形式(2): 韓国語の「toyta」の用法とその意味特徴
第4部 日本語と韓国語における可能表現の対照分析
第8章 日本語と韓国語の述語における可能形式のずれ(1): 日本語と韓国語における「否定の応答文」を中心に
第9章 日本語と韓国語の述語における可能形式のずれ(2):《実現可能》における可能形式のずれを中心に
終章 おわりに
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