書名 | ニュースの談話構造の総合的研究 |
編著者 | 井上裕之 著 |
定価 | 3,960円(税込) |
ISBN | 978-4-86676-030-8 |
発行日 | 2021年2月28日刊行 |
その他 | A5判 上製 378頁 |
紹介文
日々、テレビやラジオを通して見聞きするニュース。しかし、その身近さや公共性の高さに反し、ニュースの報道文は言語研究のテーマとしてあまり取り上げられてこなかった。 本書では、報道文を音声言語である”ニュース談話”とし、その構造に注目。戦前から戦中、そして現在に至るまでのテレビ・ラジオのニュース談話について幅広く調査を行い、ニュースの談話構造を総合的・多角的に分析している。言語学、日本語学だけでなく、メディア研究、ジャーナリズム研究にも資する1冊。
目次
第1章 本研究の目的と構成
ニュースはどのような談話構造をしているのか
音声言語としてのニュース談話
第2章 本研究の先行研究とニュース談話モデル
1 本研究に関する先行研究
2 談話の構成の先行研究と本研究のニュース談話モデル
3 制作・放送の過程から見たニュースの位置づけについて
第3章 リード文と指示語の関係から見たニュースの談話構造
1 第3章のねらい―なぜリード文と指示語の関係を見るのか
2 指示語の調査
3 指示語の調査結果の概要
4 指示語の調査結果の具体例
5 ニュースで使われる指示語についての考察
6 第3章のまとめ
第4章 リード文とその反復から見たニュースの談話構造
1 第4章のねらい―なぜリード文とその反復を見るのか
2 リード文述部とその反復の調査
3 反復の調査結果
4 反復調査の分析
5 反復調査の考察
6 第4章のまとめ
第5章 草創期のラジオニュースにおけるリード文の形成
1 第5章のねらい
2 草創期ラジオニュースのあゆみ概略
3 ラジオ草創期のリード文作成方法の調査対象とする資料
4 ラジオ草創期の資料に見るリード文の作成方法
5 第5章のまとめ
第6章 戦時下のラジオニュースにおけるリード文の変遷
1 第6章のねらい
2 リード文判定調査の対象とする資料の選出
3 1937年のニュース原稿【資料A】の調査
4 1941年のニュース音声【資料B】の調査
5 1943年のニュース原稿【資料C】の調査
6 リード文判定調査の考察
7 第6章のまとめ
第7章 本研究の結論と今後の課題
1 各章のまとめ
2 本研究の結論
3 談話研究に対する本研究の貢献―読みことばと談話研究
4 メディア研究に対する本研究の貢献―「言語と映像」の関係
5 ジャーナリズム研究に対する本研究の貢献―プロパガンダの視点
6 今後の課題
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