考える漢字の会 自分で考える・みんなで考える2022秋
【日時/場所】 2022年9月10日(土)9:30~11:30 Zoom開催
【内容】
<グループワークについて>
前回(2022年3月4日)の「考える漢字の会」では、「成績・業績・実績」「販売実績・販売業績」についてのワークショップも行いました。会の最後に「良くない実績なんてあるんでしょうか。見つけたら教えてくださいね」とお話したところ、見つけて送ってくださった方がいらっしゃって、今回の会となりました。今回はサブタイトルを「自分で考える・みんなで考える」とし、「考える」ことを中心としたグループワークの会としました。
グループワークは、話せる人3人のグループ(マイクが使える人3人+マイクが使えない人)で、10分間、3回行いました。3人という人数は、藤田がクラスでグループワークをする時にこだわっている数です。今回は実際にグループワークで3人で話すことを体験していただき、3人という数がどうかについても考えていただきました。受講終了後アンケートに書かれたものをご紹介します。みなさまがご自身のクラスでグループワークをする時のヒントになれば幸いです。
<良くない「実績」について>
今回の会では、3月の会の時よりもさらに「実績」の真実に近づくことができたかと思います。「実績」には2つの意味(①②)があり、ほとんどは良いもの(②)として使われています。「実績がある」とされた場合の「実績」は、毎日新聞2010年1年分の用例80例を調べたところ、97.5%が良いもの(②)の例でした。ただの事実、数字(① PPT4枚目。水道の使用実績)ということもありますが、かなり少数です。このため、私たちは「実績」と聞くと良いものをイメージするのが普通です。
今回は最後に「実績が悪い」と言っていいかどうか(使えるか、非文か)について、2つの例を挙げて考えていただきました。円グラフは例文を最初に読んだ時にどう感じたかを会場の皆さまにグーグルフォームに記入していただいた結果です。実績が良いもの(②)である場合は「実績が悪い」とは言えないが、ただの事実、数字(①)である場合は言えるのではないか。みなさまはどう思われますか、というのが今回の会の結びでした。
協力:早稲田EDU日本語学校 早川由香 竹内晶子
ABK日本語教育勉強会「『考える漢字・語彙超級編』の考え方」
【日時/場所】
2022年3月26日(土)9時30分~11時30分(情報交流会:~12時30分自由参加)
オンライン開催(Zoom使用)
【内容】
2021年2月から、「考える漢字の会」はオンラインで開催しています(2021年2月、同9月、2022年3月)。
オンラインで開催することによって、距離と席数の問題がなくなりました。現在では、世界中からたくさんの方にご参加いただいています。また、初めて参加なさる方も多くなっています。会の終了後のアンケートでは、本についてもっと知りたいという声をいただいておりますが、「考える漢字の会」はリピーターも多い会です。繰り返しの説明はなるべく避けたいので、本の全部について話すことができません。そのため、最近は、会の後に改めて機会を設けて、『考える漢字・語彙 超級編』のすべてを知ることができる会をしています。それが、この会です。次回は2023年3月4日の「考える漢字の会」の後に開催します。(内容は毎回同じです)興味のある方は今秋の会をお待ちください。
以下は、ABK日本語教育勉強会「『考える漢字・語彙超級編』の考え方」終了後アンケートより。
□ 自分でルールを発見することは、次の学びへつながる「楽しさ」を提供するということ。漢字に興味を持つきっかけとなることがわかりました。
□ 最近も濁音について、いつ濁音になるのかわからないという学生さんに会いました。ルールを自分たちで探すということは、必ずしも全てに当てはまらないとしても、考え方のヒントとなり、正しい読み方になる可能性が上がるのだと思いました。(完璧なルールでなくてもいいことも今日、わかってよかったです)
ブラジルから受講してくださった方から、「2時間半、ちょっと長いなぁ、夜だしなぁ、と思っていたのですがあっという間で、終わってからも、授業で実践してみたいわくわくで、しばらく起きていました」とメールをいただきました。終了後アンケートにも「一緒に考えることって楽しいを実感しました。」「今回も楽しかったです。いろいろと参考になることを「手に入れた!!」と思います。」など、楽しい、楽しかったと書いてくださった方がとても多かったのが印象的でした。参加してくださった皆さま、ありがとうございました。
【日時/場所】 2022年3月5日(土)9:30~12:00 Zoom開催
【内容】
第一部
『考える漢字・語彙 超級編』と【覚えましょう】の概要説明。
実践報告1:金田 萌(FSGカレッジリーグ 国際部国際アート&デザイン大学校 日本語科)
「スピードリーディング活動 ~初級から上級まで使えるペア練習~」
実践報告2:藤田佐和子(金沢大学非常勤講師)
「漢字語彙でストーリーを作る」
第二部
『考える漢字・語彙 超級編』【考えましょう】の概要説明
ワークショップ 「成績・業績・実績」、「販売実績・販売業績」(2課より)
協力:早稲田EDU日本語学校 早川由香 竹内晶子
ご参加いただいた方々からのご質問やご意見への回答はこちら→ご質問への回答
ABK日本語教育勉強会「『考える漢字・語彙超級編』の考え方」
【日時/場所】
2021年9月25日(土)9:30~11:30(情報交流会は12:30まで)Zoom開催
【内容】
2021年2月に「考える漢字の会」をZoomで開催したところ、初めて参加してくださった方も多く、本についてもっと知りたいという声が多数ありました(終了後アンケートより)。「考える漢字の会」はリピーターも多いので、本の全部について話すことができません。そのため、改めて機会を設けて、『考える漢字・語彙 超級編』のすべてを知ることができる会をすることになりました。
2月の「考える漢字の会@Zoom2021」の後に1度開催し(4月10日)、今回は「考える漢字の会@Zoom2021秋」の後に開催した2度目の会ということになります。
次回は2022年3月5日の「考える漢字の会」の後に開催を予定しております。(内容は毎回同じです)
本をテキストとして使われる方には特に有用な内容となっており、「考える漢字の会」では話をする時間がない書字の話もいたします。ABK学館日本語学校主催の会ですので、有料(2000円)となりますが、関心のある方は来春をお待ちください。
【日時/場所】
2021年9月4日(土)14:00~17:00 Zoom開催
【内容】
第一部
『考える漢字・語彙 超級編』と【考えましょう】の概要説明。
【考えましょう】を実際に使って、学習者の立場になって体験する。
第二部
『考える漢字・語彙 超級編』【覚えましょう】の概要説明。実際の使い方。遠隔授業での自律学習。
実践報告1:和田牧子(ダイナミックビジネスカレッジ)
「新聞を作ろう〜漢字知識のアウトプットと、アクティブ・ラーニングの実践〜」
実践報告2:藤田佐和子(金沢大学非常勤講師)
「1人1文リレー」
協力:早稲田EDU日本語学校 早川由香 竹内晶子
考える漢字の会@zoom2021
zoom開催としたところ、224名の申し込みがあり、カタール、イスラエル、インドネシア、トルコ、ベトナム、マレーシア、ウクライナ、キルギス、モンゴル、アメリカ、ニュージーランド等々、世界中からご参加をいただきました。
【日時/場所】
2021年2月20日(土)14:00~17:00 Zoom開催
【内容】
第一部 実践報告
『考える漢字・語彙 超級編』と「覚えましょう」の概要説明。
実践報告1:「漢字1字で教材を作る」(金沢大学非常勤講師 藤田佐和子)
丸暗記では面白くない語彙習得を、自律学習と協働学習を組み合わせることにより、深くて楽しい学びにする試み。遠隔で行った。
実践報告2:「漢字から広がる世界」(早稲田EDU日本語学校 藤原エミリー)
実践報告3:「漢字の自律学習に向けて」(日本経済大学非常勤講師 永松寛子)
第二部 ワークショップ
『考える漢字・語彙 超級編』「考えましょう」の概要説明。
ワークショップ 「好評・定評・風評」、「悪評・不評」(4課より)
協力:早稲田EDU日本語学校 早川由香 竹内晶子
(藤田佐和子 記)
【日時】 2020年2月22日(土) 14:00~17:00
【場所】 拓殖大学 文京キャンパス E棟(正門入って左手正面) E707教室
〒112-8585 東京都文京区小日向3丁目4-14
(東京メトロ 丸ノ内線「茗荷谷駅」下車 徒歩3分)
【内容】
(1)非漢字圏学習者のための漢字認識およびライティング指導法「Kanji in 6&4」とは
タハ・イマーン・モヒー氏
(2)拓殖大学別科日本語教育課程「入門漢字」におけるKanji in 6&4の実践報告:
語彙先習の『ことばで覚えるやさしい漢字ワーク』との組み合わせ
拓殖大学別科日本語教育課程非常勤講師 伊藤 江美先生
(3)『考える漢字・語彙 超級編』の概要紹介
実際に教材を使用してのワークショップ
藤田佐和子
(1)非漢字圏の学習者のための漢字の書き方の指導法として、タハ・イマーン・モヒー氏の開発したライティング・システムについて、ご本人からご紹介いただきました。詳細な正しい漢字認識と書字を両立することを目指し開発された画期的な指導法です。
(2)上記を用いた実践について、伊藤江美先生にお話しいただきました。読みやすい文字の書き方を指導しながら、漢字学習の負担を減らす工夫などについて、お話くださいました。
(3)今回は8課を用いました。
(藤田佐和子 記)
日時:2019年9月28日(土) 14:00~17:00
場所:大妻女子大学 千代田キャンパス H棟2階217教室
内容:
(1)講演 カール・ロズボルド
「私の日本語学習歴:非漢字圏の社会人が日本語学習者から日本語話者になる喜び」
(2)『考える漢字・語彙 超級編』の概要紹介
実際に教材を使用してのワークショップ
(3)意見交換
前半はカール・ロズボルド氏の講演。ロズボルド氏は、アメリカで生まれ育ち、大学の卒業記念旅行中に初めて日本語に触れました。社会人になって日本語を勉強し、JLPT(旧)1級に合格。2012年にはJLPT N1に満点で合格されました。
当日はロズボルド氏がどのように自律的な学習を進めてこられたか、漢字・語彙を中心に話していただきました。
ハイジック勉強法やContent Firstについてもご紹介くださり、会場からもたくさんの質問が出ました。アンケートでは「努力している方の勉強法なので夢のようでした」「実際に独学で学んだ学習者の話は貴重」などの声をいただきました。学習者の立場からの話を聞くことができて、教えるヒントが得られたと感じた方が多かったようです。
後半は、『考える漢字・語彙 超級編』を用いて話し、ワークショップを行いました。
今回は、書字を自律学習で学ぶ方法を、「書く練習がしたいあなたのために」を用いて行った金沢大学のクラスの例で紹介しました。「書く練習がしたいあなたのために」は、各課の最後に「おまけ」としてついてくる自律学習用の教材です。重要語彙もたくさん盛り込まれているので、書字のためだけでなく、語彙を増やすためにも使っていただくことができます。
ワークショップでは5課を用いて、授与はどんな与え方か、投与はどんな与え方かなど、みなさんで話し合って、知恵を出し合って、協働学習がどれほど生き生きとした楽しいものであるかを体験していただきました。
アンケートでは、「一律に強制しない教え方のスタイルに共感した」「漢字の奥深さを改めて感じた」などの感想とともに「もっとやりたかった」「クラスでの授業のやり方(ワークショップ)をもっと」「ずっと聞いていたい」というご意見もいただきました。
(藤田佐和子 記)
ABK学館日本語学校の亀山稔史先生からお招きいただき、勉強会をしました。
日時:2019年9月21 日(土) 9時30 分~11時30 分
(情報交流会:~12時30分 自由参加)
場所:アジア文化会館(文京区本駒込 2-12-13)
情報交流会:終了後に 1 時間程度、参加者と講師、参加者同士で自由に懇談。
なぜこのようなテキストになったのか、自律学習、協働学習の観点からお話しました。ワークショップでは、成績・業績・実績の使い分けについて、参加者のみなさんと一緒に考えました。業績と実績には時間的な長さの差もあるのではないか等、いろいろな視点から、これまで考えたことがないような意見も出て、刺激的な会となりました。
(藤田佐和子 記)
漢字・語彙学習を考える:自分で考えて学んでいく、これからの「学び」のために
日時:6月1日(土) 14:00~16:00
場所:東北多文化アカデミー 青葉通り校
内容:『考える漢字・語彙 超級編』の概要説明
実際に教材を使用してのワークショップ
当日は32名のご参加をいただき、16時30分頃まで会を行いました。中には3時間以上もかけて気仙沼から来てくださった方もいらっしゃり、大変楽しい会となりました。
今回の会は、ボランティアの方々のお力で実現しました。人の力、絆があってこその会でした。温かい手作りの会でした。
(藤田佐和子 記)
日時:2019年3月16日(土) 14:00~17:00
場所:東京大学 本郷キャンパス 法文1号館2階 215教室
内容:
(1)『考える漢字・語彙 超級編』を使って
概要説明
実際に教材を使用してのワークショップ
藤田佐和子 金沢大学
(2)実践報告
【実践報告1】
上級クラスにおける テーマ作文授業の実践報告
田村美知 ABK日本語学校
【実践報告2】
漢字上級クラスにおける語彙マップを利用した作文活動
勝濱倫子 横浜デザイン学院
【実践報告3】
「覚えましょう」を使って文を作る
藤田佐和子 金沢大学
(3)意見交換
前半は藤田による『考える漢字・語彙 超級編』の概要説明とワークショップ。今回は9課を用いて話をしました。
前回の『考える漢字』の会@大妻女子大2019でいただいたアンケートから、『考える漢字・語彙 超級編』を使って作文活動をしている方がいらっしゃることがわかったので、後半は作文活動の実践報告をしました。
実践報告3で紹介されたグーグル・クラスルームに参加ご希望の方は、下記まで「クラスルーム参加希望」としてお申込みください。
(藤田佐和子 記)
日時:2018年10月21日(日) 14:00~17:00
場所:大妻女子大学 千代田キャンパス G棟4階 413室
内容:『考える漢字』ワークショップ
「漢字の意味を考える:否定の接辞「不・無・非・未」の分析」
名古屋大学国際機構 徳弘康代
『考える漢字・語彙 超級編』について
実際に教材を使用してのワークショップ(4課を使用)
意見交換
前半は名古屋大学国際機構の徳弘康代先生に『考える漢字』ワークショップをしていただきました。
考える材料は、徳弘先生のご著書『日本語学習のためのよく使う順 漢字2100』(三省堂)からの否定の接辞「不・無・非・未」を含む言葉で、まず最初は自分で考える、次に隣の人と一緒に考える、さらに隣のグループ(4人となります)と一緒に考える。最後に全体で意見を出し合うという形“Think-pair-share”で行いました。
当日のホワイトボードの写真は、次のアドレス(フェイスブック)をご覧ください。
実際に“Think-pair-share”をご体験いただくことによって「深く考え、考えを共有することが楽しい」「とても楽しく勉強できる方法だとわかった」と、『考える漢字』は楽しいということが、実感していただけたようです。
また「具体的に分類するプロセスを体験」できて役に立った、「グループ学習の進め方」がわかったなどのご感想もいただきました(カギ括弧内は、受講終了後アンケートからの引用)。
後半は藤田による『考える漢字・語彙 超級編』の概要説明とワークショップを行いました。今回は4課の「息」に焦点を絞って、「覚えましょう」の成り立ちと金沢大学での使い方を紹介し、「息」の意味のネットワーク、コロケーション、生教材を用いて学習者がするのと同じ形で考えていただきました。
また、今回は、「あなたの『考える漢字・語彙 超級編』について、教えてください」ということで、会場の皆様にアンケートをお願いしました。
使い方を工夫なさったり、『考える』の考え方で別の教材を作った方もいらっしゃり、大変興味深く拝見しました(ご参加いただいた皆様には、後ほどメールなどでお尋ねすることもあるかもしれません。その時はどうぞよろしくお願いいたします)。
次回の会は、2019年3月、東京大学を予定しております。
詳細については、決まり次第、このホームページ、フェイスブックなどでお知らせいたします。
(藤田佐和子 記)
日時:2018年3月10日(土曜日) 14時~17時
場所:東京大学 本郷キャンパス 法文1号館2階 215教室
内容:『考える漢字・語彙 超級編』について 講演
実際に教材を使用してのワークショップ(11課を使用)
実践報告:東京大学文学部日本語教室における実践報告
東京大学大学院人文社会系研究科 向井留実子
意見交換
講演では、「覚えましょう」(基礎的な読み、語彙、意味のページ)を自律学習の形で使ったらどうなるかを、金沢大学の藤田のクラスの事例で紹介。教師はサポートだけ行って学習者に任せてしまうやり方が、意欲を高めることになり、漢字・語彙を増やしていく一つの有効な方法になることを、データとアンケートから示しました(これについては、8月のベネツィア2018日本語教育国際研究大会で、ポスター発表の予定)。
ワークショップは11課の「Ⅰ.考えることば」と「Ⅱ.「逃」の動詞」を使用し、クラスで行っていることを、実際に体験。今学期は、学習者から「逃げる」「逃れる」について思いがけない質問が出て、藤田自身、深く考えることになったので、参加者にも同じ課題を、教師の視点で(あるいは学生の視点で)考えてもらいました。
今学期はたまたま学生から質問が出たため、今回のような学びを、予備の時間に学生と一緒に行いましたが、毎学期の授業で行ってはいないことを申し添えておきます(普段の授業では、Ⅱ.2.では「逃がす」「逃す」「逃げる」「逃れる」の違いや使い分けについて、自分で納得できるルールを考えるという活動をしています)。
実践報告は、向井留実子先生より、東京大学文学部日本語教室で『考える漢字・語彙 超級編』をどのように使っているかをお話しいただきました。レベル差のあるクラス(中級~超級)ということで、おもしろい工夫をしておられます。クイズを各自が作成して、翌週その自分のクイズに解答。学期末試験の半分はこのクイズから出題するという方法をとっているとのことです。この方法だと、ひとりひとりが、自分のレベルや興味、必要性に合った学びをすることができます。刺激的で革新的なやり方であると感心いたしました。クラスの評判は良く、『考える漢字・語彙 超級編』をテキストにしてから受講者が増えているとのことでした。
意見交換では、中尾桂子先生から、『考える漢字・語彙 超級編』の考え方を使って、初級~中級の教材を作ろうと思っているというお話をうかがいました。秋には実践報告がしていただけるとのことです(2018年10月21日(日)を予定)。
当日参加してくださった皆様へ
ご協力いただいたアンケート結果はフェイスブック「考える漢字の会」の方に掲載しております。ご協力、ありがとうございました。フェイスブックの方には当日の写真などもございますので、よろしければご覧ください。
(藤田佐和子 記)
日時:2017年12月16日(土曜日) 14時〜16時
場所:福井大学教育系1号館401講義室
〒910-8507 福井県福井市文京3丁目9番1号
内容:『考える漢字・語彙 超級編』について 講演
実際に教材を使用してのワークショップ(1課、2課を使用)
意見交換会
ワークショップは1課、2課の教材を用いました。
1課 Ⅰ. 考えることば
Ⅶ.「船」の読み方
生教材「おーい、船や~い」 狂言「舟船(ふねふな)」より
2課 Ⅲ.「成績」「業績」「実績」
生教材 漫画『エロイカより愛をこめて』(青池保子)より
意見交換会では、中国人(N1合格)にパーソナル・レッスンで本書を使ったところ、「成績」「業績」「実績」の使い分け問題などに興味を持って取り組んでいるというお話、高校で高校生(タイ人)に使ったところ、漫画で関心を持たせることができたというお話などが出ました。
(藤田佐和子 記)
日時:2017年10月1日(日曜日) 14時~17時
場所:カイ日本語スクール(新宿)
内容:『考える漢字・語彙 超級編』について 講演
実際に教材を使用してのワークショップ(主として2課を使用)
実践報告 「短期学習者への授業実践報告」カイ日本語スクール 大山シアノ
「初中級における『考える漢字語彙』」カイ日本語スクール講師
意見交換会
今回は徳弘康代先生をお迎えし、「覚えましょう」をどのように作成したか、語彙はどのように選定し、並び順を決めたかについて、特に詳しく話をしました。
*『考える漢字・語彙 超級編』の語彙選定、語彙の並び順は、すべて徳弘康代先生からご提供いただいたデータに基づいています。
ワークショップは主として2課の教材を使い、生教材として漫画『エロイカより愛をこめて』を用いました。
実践報告は、2件。
カイ日本語スクール教務主任の大山シアノ先生からは、『考える漢字・語彙 超級編』(以下、『考える漢字』と略す)を多様な学習歴を持つ3人の上級学習者に使ったところ、「すごく難しかったが、前より覚えやすかった」「漢字は全然読めなかったけど知っている言葉と繋がった」「漢字は分かっているけど説明するのは難しい。考えを話す練習ができた」と言われ、高評価(授業評価アンケートの満足度等が90%以上)であったというご報告をいただきました。
もう一人の講師の方からは、『考える漢字』の考え方(自分でルールを考える。みんなで話して考える)で作成した初中級の語彙教材のご紹介をいただきました。
意見交換会では、『考える漢字』を大学のクラスで使われて、学生に自分で問題を作らせる工夫をなさっている話や、『考える漢字』の考え方を用いて、『まるごと 日本のことばと文化』(国際交流基金)で学ぶ人のための漢字・語彙教材を作成中という話も聞くことができました。
(藤田佐和子 記)