*途中参加、途中退室は自由です。講演と実践報告の間に休憩がございます。
【参加費】無料(テキストも不要です)
「考える漢字の会」について:藤田佐和子(金沢大学)
講演:稲田栄一(関西学院大学)
日本語教育に携わるみんなで考える 生成AIを用いた教育実践のあり方
実践報告1:掛川知美(University of Wisconsin- Eau Claire)
漢字学習を支えるChatGPTの活用事例
実践報告2:藤田佐和子(金沢大学)
金沢大学漢字・語彙7クラスの活動より ―ChatGPTを使って―
グループワーク:「生成AIって何だろう? 悩みやアイディアを共有しましょう」(使っていない方でも安心してご参加いただけます)
【お申込はこちらへ】受講を希望される方は、令和7年2月23日までに、以下のURLからお申込みください。
https://forms.gle/ibWJdCXvuFgu5KE38
今回は生成AIがテーマです。生成AIが登場したことによって、学習の現場ではいろいろな問題が起きているのではないでしょうか。しかし、日本語力を高めるということは、使える語彙や文法を増やすだけではなく、目的達成のためのストラテジーを養うということです。生成AIを使うことは、非常に有効な手段であり、今後は、それを避けて学習を行うことは難しくなるだろうと思います。生成AIではどんなことができるのでしょうか。また、自分の学びにプラスになるように学習者自身が使う良いやり方はないでしょうか。
はじめに、関西学院大学の稲田栄一先生に生成AIを用いた教育実践の在り方についてご講演いただきます。質疑応答の時間も取る予定にしておりますので、生成AIについて聞きたいことなどございましたら、お気軽にご発言ください。
次に、実践報告1として、ウィスコンシン大学オークレア校の掛川知美先生にお話しいただきます。(以下は掛川先生より)
この発表では、自己調整学習をサポートするために、ChatGPTを米国の中規模州立大学の日本語最終学期コースにどのように活用したかをご紹介します。このコースは、週に2回の対面授業と2回の自主学習日で構成され、8名の学生が履修していました。学生たちは、自分の学習の進捗や気づきを記録する「学習ポートフォリオ」を使って、日々の学びを振り返っていました。ChatGPTは、教材作成の面でも大きな役割を果たしました。たとえば、2週間ごとのレポートのガイドラインや、漢字の自己テスト用の指示、提出物のフォーマットや具体例など、さまざまな場面で活用しました。文脈に合ったわかりやすい例を生成できる点は、学生の学びを助けるうえでとても役立ちました。今回の発表では、特に「漢字の自己テスト」に焦点を当て、ChatGPTを使って学生がどのように自分で漢字学習の進捗を確認し、振り返る活動を行ったのかをご紹介します。
実践報告2では藤田がChatGPTを用いて行っているクラスの活動について話し、その後、グループワークを行い、皆さま方に現在の様子をお話しいただき、全体で共有いたします。生成AIが現れたことによって、どんなことが起きていますか? なにか工夫などはございませんか? 面白い形で使われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。いろいろな方々の様子を知ることができる貴重な機会になれば幸いです。