シリーズ | 日本語教育学の新潮流 6 |
書名 | 「序列の接続表現」に関する実証的研究 日中両言語話者による日本語作文の比較から |
編著者 | 黄明侠 著 |
定価 | 3,960円(税込) |
ISBN | 978-4-904595-36-7 |
発行日 | 2013年7月30日刊行 |
その他 | A5判 上製 188頁 |
紹介文
「まず」「第一に」「次に」「最後に」といった序列の接続表現は、長い文章を書こうとするとき、複雑な内容をわかりやすく整理するためによく使われる。一見簡単そうに見えるが、日本語学習者が、実際に文章を書くと、その選択や組み合わせなどの問題で、文章の構造が読者にうまく伝わらないことが少なくない。本書は、中国語を母語とする日本語学習者が書いた説明文と意見文に出現する序列の接続表現を分析し、その特徴と問題点を、日本語母語話者との比較の中で考察したものである。本研究は、接続詞を研究する研究者のみならず、作文教育に携わる日本語教育関係者にも有益である。
目次
第1章 本書の目的と構成
1.1 研究目的
1.2 研究対象を選択した理由
1.3 本書の構成
第2章 先行研究
2.1 序列の接続表現の分類
2.2 序列の接続表現と文章との関連
2.3 日本語学習者の接続表現の使用
2.4 序列の接続表現の意味・用法
2.5 先行研究のまとめ
第3章 研究の方法と調査資料
3.1 第二言語習得研究に関する先行研究
3.2 説明文について
3.3 意見文について
3.4 調査資料
3.5 研究の方法と調査資料のまとめ
第4章 説明文における中国語母語話者の序列の接続表現の選択
4.1「最初の段階」について
4.2「途中の段階」について
4.3「最後の段階」について
4.4 説明文における中国語母語話者の序列の接続表現の選択のまとめ
第5章 意見文における中国語母語話者の序列の接続表現の選択
5.1 「一番目の理由」について
5.2 「二番目の理由」について
5.3 「最後の理由」について
5.4 序列の接続表現の不使用
5.5 序列の接続表現の組み合わせ
5.4 意見文における中国語母語話者の序列の接続表現の選択のまとめ
第6章 中国語母語話者の作文に見られる序列の接続表現使用の問題点
6.1 研究目的
6.2 作文評価に関する先行研究
6.3 研究方法
6.4 日本語母語話者と中国語母語話者の作文に対する評価の比較
6.5 中国語母語話者の説明文と意見文に対する評価の比較
6.6 中国語母語話者の説明文と意見文に対する評価結果の検討
6.7 中国語母語話者の作文に見られる序列の接続表現使用の問題点のまとめ
第7章 意見文における序列の接続表現の文法面の評価に関する考察
7.1 研究目的
7.2 研究方法
7.3 文法面に対する評価結果
7.4 文法面に対する評価結果分析
7.5 意見文における序列の接続表現の文法面の評価に関する考察のまとめ
第8章 本書のまとめ
8.1 本書の結論
8.2 残された課題
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