シリーズ | シリーズ 多文化・多言語主義の現在 6 |
書名 | 琉球諸語の保持を目指して 消滅危機言語めぐる議論と取り組み |
編著者 | 下地理則・パトリック ハインリッヒ 編 |
定価 | 2,640円(税込) |
ISBN | 978-4-904595-50-3 |
発行日 | 2014年9月15日刊行 |
その他 | 四六判 上製 372頁 |
紹介文
二〇〇九年二月、ユネスコは、琉球諸語(奄美語・国頭語・沖縄語・宮古語・八重山語・与那国語)を、消滅危機言語として認定した。一〇日に一つの言語が消滅しているといわれる現在、何らかの対策をとらなければ、二〇五〇年の段階で琉球諸語は絶滅するだろう。本書は、琉球諸語をはじめとする消滅危機言語の復興・維持に関して、社会言語学、記述言語学、言語教育学の専門家たちの議論、コミュニティの現場におけるさまざまな取り組みを紹介する。巻末には、うちーなーぐち継承活動家・比嘉光龍(ふぃじゃばいろん)氏と言語学者・宮良信詳(みやらしんしょう)氏へのインタビューを収録。消滅危機言語に対して言語学には何ができるのか、その課題と可能性が見えてくる。
目次
下地理則 パトリック、ハインリッヒ
一章 琉球諸語研究 : 現在と将来 下地理則・ハインリッヒ、パトリック
二章 「言語」と「方言」 : 本質主義と調査倫理をめぐる方法論的整理 ましこ・ひでのり
三章 日本の琉球諸語と韓国の濟州語の国際標準に向けて ブレンツィンガー、マティアス (訳 新垣友子)
四章 北琉球諸語(奄美語・国頭語・沖縄語)の存続力と危機度 新永悠人・石原昌英・西岡敏
五章 先島の言語危機と言語存続性 麻生玲子・下地理則・ハインリッヒ、パトリック
六章 琉球諸語の継承を取り戻す : ハワイ語復興運動の例から 大原由美子・サフト、スコット
七章 言語使用領域を維持および復興する 松尾慎
八章 琉球諸島における言語政策の作成と導入 デキキス、ジョー
九章 言語意識と言語使用の変革 大角翠
十章 琉球弧のメディアを巻き込む 杉田優子
十一章 琉球諸語教育の教材を作るために : 時代に求められる組織言語管理の観点から開発の方向性を探る ファン、サウクエン
十二章 うちなーぐち継承活動の動向と課題
〈インタビュー 比嘉光龍&宮良信詳〉
比嘉光龍(沖縄大学地域研究所特別研究員)
宮良信詳(琉球大学名誉教授)
聞き手 杉田優子
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