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日本語を母語および第二言語とする子どもの言語学習におけるインプット情報の役割


書名日本語を母語および第二言語とする子どもの
言語学習におけるインプット情報の役割
編著者趙曌 著
定価3,960円(税込)
ISBN978-4-86676-052-0
発行日2022年2月28日刊行
その他A5判 上製 192頁

紹介文

子どもの第一言語習得と第二言語習得のメカニズムにはどのような違いがあるのだろうか。本書は、頻繁に省略されるために習得が難しいとされる格助詞に焦点を当てたものである。これまで格助詞の習得は実験手法の難しさから十分に検討されてこなかったが、筆者は人工言語を用いて調査・実験を行うという斬新な手法を開発し、第一/第二言語習得のメカニズムの解明に挑む。また、研究成果を応用して教材やアプリケーションを制作し、現場での応用の道も示している。外国ルーツの子どもたちの言語教育に貢献しうる一冊。

目次

第1章 序論
 1.1 はじめに
 1.2 語の学習におけるインプット情報の役割
  1.2.1 インプット情報の量の影響
  1.2.2 インプット情報の出現頻度の影響
 1.3 第二言語として日本語を学習する子どもたち
 1.4 本研究の目的と研究課題
 1.5 本研究の構成および全体像
 1.6 本研究で用いる研究方法と用語

第2章 先行研究
 2.1 格標識の特徴とその学習
  2.1.1 格助詞の特徴
  2.1.2 格助詞の学習
 2.2 母語学習についての研究
  2.2.1 生得的立場と経験的立場の観点からの言語学習
  2.2.2 インプット情報の量が言語学習に及ぼす影響
  2.2.3 インプット情報の出現頻度が言語学習に及ぼす影響
  2.2.4 格助詞の学習におけるインプットの影響
  2.2.5 まとめと残された問題
 2.3 子どものL2学習に関する研究
  2.3.1 子どものL2学習に見られる特徴
  2.3.2 L2学習期間と習熟度
  2.3.3 格助詞の学習
  2.3.4 まとめと残された問題
 2.4 本研究の目的と課題
  2.4.1 本研究の目的
  2.4.2 母語学習の研究から導き出された課題
  2.4.3 L2学習の研究から導き出された課題

第3章 日本語を母語とする子どもの格助詞の学習
 3.1 実験1:既存格助詞の理解実験
  3.1.1 実験の概要
  3.1.2 実験の予測
  3.1.3 実験方法
  3.1.4 結果
  3.1.5 考察
 3.2 実験2:人工格助詞の学習実験
  3.2.1 実験の概要
  3.2.2 実験の予測
  3.2.3 実験方法
  3.2.4 人工格助詞を使用するに当たっての留意点
  3.2.5 結果
  3.2.6 考察
 3.3 実験3:出現頻度を操作した人工格助詞の学習実験
  3.3.1 実験の概要
  3.3.2 実験の予測
  3.3.3 実験方法
  3.3.4 結果
  3.3.5 考察

第4章 日本語をL2とする子どもの格助詞の学習
 4.1 実験4:既存格助詞の理解実験
  4.1.1 実験の概要
  4.1.2 実験の予測
  4.1.3 実験方法
  4.1.4 結果
  4.1.5 考察
 4.2 実験5:人工格助詞の学習実験
  4.2.1 実験の概要
  4.2.2 実験の予測
  4.2.3 実験方法
  4.2.4 結果
  4.2.5 考察

第5章 学習メカニズムを踏まえた教材開発と使用
 5.1 教材の開発
  5.1.1 絵本の開発
  5.1.2 アプリケーションの開発
 5.2 教材の使用
  5.2.1 絵本の使用
  5.2.2 アプリケーションの使用
 5.3 教材の効果

第6章 総合的考察
 6.1 実験ごとのまとめ
  6.1.1 実験1:母語学習の既存格助詞の理解実験について
  6.1.2 実験2:母語学習の人工格助詞の学習実験について
  6.1.3 実験3:母語学習の出現頻度を操作した人工格助詞の学習実験について
  6.1.4 実験4:L2の子どもの既存格助詞の理解実験について
  6.1.5 実験5:L2の子どもの人工格助詞の学習実験について
 6.2 格助詞学習モデルの考案
 6.3 機能語の学習におけるインプット情報の役割
 6.4 意味的ブートストラッピング仮説の観点から見た格助詞の学習
 6.5 不充分なインプットから重要な情報を利用できる能力
 6.6 格助詞の学習における母語学習とL2学習の類似点と相違点
 6.7 格助詞の学習に有効な教材の開発

第7章 結論
 7.1 本研究の結論
 7.2 今後の課題
 7.3 教育的示唆

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