プログラム
批判的言語教育国際シンポジウム実行委員会
実行委員長:神吉宇一(武蔵野大学准教授)
後援:日本語教育学会 言語文化教育研究学会 武蔵野大学
協賛:ココ出版
基調講演
大学教育における批判的思考力の育成
楠見孝(京都大学)
概要
これまでの大学の専門教育は知識の習得を重視し、一方、言語教育はコミュニケーションスキルの習得を重視する傾向があった。どちらも思考力の育成は明示的には重視していなかった。そこで、本発表では、批判的思考力の育成の重要性を指摘し、そのための方策について述べる。具体的には、第1に、批判と批判的思考、リテラシーの定義をおこなう。そして、批判的思考が汎用スキルとして、高次リテラシーである学問リテラシーや市民リテラシーの土台になっていることを述べる。第2に、批判的思考の構成要素とプロセスについて、認知心理学に基づいて述べ、さらに、批判的思考の教育方法について検討する。最後に、内容重視の批判的言語教育は、コミュニケーションと批判的思考力という汎用スキル、さらに内容を含む高次リテラシー(グローバルリテラシー、メディアリテラシーなど)の育成につながることを論じる。
参考文献
楠見孝・道田泰司編(2015)『ワードマップ 批判的思考: 21世紀を生きぬくリテラシーの基盤』新曜社
パネルディスカッション
足立祐子(新潟大学)
門倉正美(横浜国立大学名誉教授)
奥野由紀子(首都大学東京)*
神吉宇一(武蔵野大学)
佐藤慎司(プリンストン大学)
司会:西口光一(大阪大学)
*初日のパネルディスカッションの登壇者が変更になりました
内容重視の批判的言語教育(Critical Content-Based Instruction: CCBI)の理論と実践
佐藤慎司・高見智子・
神吉宇一・熊谷由理 編
定価3,600円+税
2018年6月30日刊行
批判的言語教育国際シンポジウム
未来を創ることばの教育をめざして
内容重視の批判的言語教育(Critical Content-Based Instruction: CCBI)のその後
大会スケジュール一覧表(見開き一覧 A3サイズ/印刷用 A4サイズ)