日本語教育学の新潮流

ベトナム人日本語学習者の産出文章に見られる視点の表し方及びその指導法 : 学習者の〈気づき〉を重視する指導法を中心に


シリーズ日本語教育学の新潮流 21
書名ベトナム人日本語学習者の産出文章に見られる視点の表し方及びその指導法
学習者の〈気づき〉を重視する指導法を中心に
編著者レ カムニュン 著
定価3600円+税
ISBN978-4-904595-98-5
発行日2018年2月20日刊行
その他A5判 上製 202頁

紹介文

急増するベトナム人学習者。しかし、中上級のレベルの日本語力をつけながらも、彼らの産出する日本語には、母語話者とは異なる不自然さが残る。本書は、その問題点を、ベトナム人学習者の母語と日本語の視点の表し方に見出し、その相違点を示す。さらに、視点の習得と学習者の母語との関係を明らかにし、どのように指導すれば視点の問題を解決できるか、その指導法を提案する。

目次

第1章 はじめに
 1.1 研究の背景
 1.2 研究の目的
 1.3 研究方法
 1.4 本書の位置づけ
 1.5 本書の構成
 1.6 基本的な用語の説明
  1.6.1 第一言語と第二言語
  1.6.2 目標言語と中間言語
  1.6.3 物語と物語描写文章
  1.6.4 産出 : 直後産出と遅延産出
  1.6.5〈気づき〉と〈気づき重視の指導法〉など

第2章 視点の概念
 2.1 理論的な研究における視点の捉え方
  2.1.1 大江(1975):「視線の軸」と〈主観性〉
  2.1.2 久野(1978):「カメラ・アングル」・「共感」・
             「視点の一貫性」
  2.1.3 佐伯(1978)、奥津(1983)、茂呂(1985)、松木(1992)など :「見ること : 視座と注視点」
 2.2 実証的な研究における視点 : 日本語母語話者と日本語学習者の相違
  2.2.1 視座の表し方について
  2.2.2 注視点の表し方について
 2.3 本書における視点の捉え方

第3章 理論的枠組み
 3.1 認知言語学の枠組み
  3.1.1 事態把握と視点 :〈主観性〉と〈客観性〉
  3.1.2 視点の判定基準
 3.2 第二言語習得の枠組み
  3.2.1 第二言語習得における母語の影響
  3.2.2 第二言語習得の認知プロセス

第4章 研究1 : ベトナム語と日本語の事態把握と視点 : 小説からの考察
 4.1 先行研究
  4.1.1 日本語と他言語の事態把握の相違に関する研究
  4.1.2 日本語母語話者と日本語学習者の視点と事態把握に関する研究
 4.2 研究課題
 4.3 調査の概要
  4.3.1 資料
  4.3.2 分析の枠組み
 4.4 調査の結果
  4.4.1 視座の表し方について
  4.4.2 注視点の表し方について 
  4.4.3〈視座〉・〈注視点〉と〈事態把握〉との関係
 4.5 考察
  4.5.1 日本語とベトナム語における視座と視点表現について
  4.5.2 日本語とベトナム語における注視点と主語について
 4.6 まとめ

第5章 研究2 : ベトナム人日本語学習者の産出文章に見られる視点の表し方
 5.1 先行研究
  5.1.1〈視座〉・〈注視点〉の2つの側面から論じた研究
  5.1.2〈視座〉・〈視点表現〉から論じた研究
  5.1.3〈注視点〉・〈主語〉から論じた研究
  5.1.4 先行研究のまとめ
 5.2 研究の目的
 5.3 調査の概要
  5.3.1 調査対象者
  5.3.2 調査実施場所
  5.3.3 調査手続き
  5.3.4 調査資料
  5.3.5 分析方法
 5.4 結果
  5.4.1 視座の表し方
  5.4.2 注視点の表し方
 5.5 考察
  5.5.1 視点表現の用い方と視座の一貫性との関係
  5.5.2 注視点・主語について
 5.6 まとめ

第6章 研究3 : 視点の指導法 : 学習者の〈気づき〉を重視する指導法の効果
 6.1 先行研究
  6.1.1 視点の指導法に関する研究
  6.1.2 第二言語習得における〈気づき〉の定義と役割に関する研究
 6.2 研究課題
 6.3 実験の概要
  6.3.1 対象者
  6.3.2 調査資料
  6.3.3 実験の手順
  6.3.4 分析の方法
 6.4 調査の結果
  6.4.1 学習者の〈気づき〉の内容
  6.4.2 視点の指導効果1 : 指導直後の効果(直後テストの産出から)
  6.4.3 視点の指導効果② : 効果の持続性(遅延テストの産出から)
  6.4.4 視点指導の効果③ : 記憶と意識の変化(フォローアップ・インタビューから)
 6.5 考察
  6.5.1 気づきの促進方法と〈気づき〉可能な内容との関係
  6.5.2 視点の産出及び意識変化への〈気づき〉の効果 :〈説明〉の効果との違いから
 6.6 まとめ

第7章 総合的考察
 7.1 認知言語学の枠組みからの考察
 7.2 第二言語習得の観点からの考察
  7.2.1 視点の指導に当てはまる理論
  7.2.2 教室における視点指導のあり方
  7.2.3 視点の効果的な指導法のモデル

第8章 おわりに
 8.1 研究結果のまとめ
 8.2 日本語教育への示唆
 8.3 今後の課題

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