日本語教育学の新潮流

接触場面における二言語使用の可能性 : 多言語多文化キャンパスの構築に向けて


シリーズ日本語教育学の新潮流 18
書名接触場面における二言語使用の可能性
多言語多文化キャンパスの構築に向けて
編著者田崎敦子 著
定価3,960円(税込)
ISBN978-4-904595-88-6
発行日2017年5月8日刊行
その他A5判 上製 196頁

紹介文

日本人学生/教員と留学生の間で、日本語と英語のコードスイッチングがどのように行われているかを分析し、そのメカニズムを解明する。大学における英語使用が進む中で、その実態を明らかにした先駆的研究。

目次

第1章 序論 : 研究の背景と目的
 1.1 問題の所在
  1.1.1 大学のグローバル化に伴う使用言語の変化
  1.1.2 多言語多文化化する理工系大学院のコミュニケーション
 1.2 本研究の目的
 1.3 本書の構成

第2章 非母語話者の言語能力―第二言語学習者からバイリンガルへ
 2.1 第二言語学習者のコミュニケーション能力
  2.1.1 コミュニケーションを捉える視点
  2.1.2 コミュニケーション能力のモデル
  2.1.3 学習者の相互行為能力
 2.2 バイリンガル能力

第3章 先行研究と本研究の位置づけ
 3.1 本章の構成
 3.2 コードスイッチングに関する先行研究
  3.2.1 コードスイッチングの定義
  3.2.2 コードスイッチングのタイプ
  3.2.3 バイリンガル・コミュニティを対象としたコードスイッチングの研究
  3.2.4 第二言語学習者を対象としたコードスイッチングの研究
  3.2.5 第二言語学習者を対象としたコードスイッチングの研究に必要な視点
  3.2.6 日本語-英語間のコードスイッチングの研究
 3.3 接触場面における会話参加の特徴
 3.4 本研究の位置づけ

第4章 研究方法
 4.1 分析データ
 4.2 分析方法

第5章 日本語から英語へのコードスイッチングの機能 【研究1】
 5.1 はじめに
 5.2 先行研究
 5.3 研究目的と研究課題
 5.4 分析対象
 5.5 結果と考察
  5.5.1 コードスイッチングの使用頻度
  5.5.2 コードスイッチングの機能
  5.5.3 グループディスカッションの促進を助けるコードスイッチング
 5.6 本章のまとめ

第6章 コミュニケーション・ストラテジーとしてのコードスイッチングの働き 【研究2】
 6.1 はじめに
 6.2 先行研究
 6.3 研究目的と研究課題
 6.4 結果と考察
  6.4.1 グループディスカッションの停滞
  6.4.2 コードスイッチングによる対応
  6.4.3 コミュニケーション・ストラテジーとしてのコードスイッチングの再考
 6.5 本章のまとめ

第7章 英語から日本語へのコードスイッチングが相互行為に与える影響 【研究3】
 7.1 はじめに
 7.2 先行研究
 7.3 研究目的と研究課題
 7.4 分析対象
 7.5 結果と考察
  7.5.1 言語面の関係の変化
  7.5.2 コードスイッチングがターン獲得に与える影響
 7.6 本章のまとめ

第8章 英語をベース言語としたゼミの議論で効果的に働く日本語へのコードスイッチング 【研究4】
 8.1 はじめに
 8.2 先行研究
 8.3 研究目的と研究課題
 8.4 分析対象
 8.5 結果と考察
  8.5.1 日本語の質疑応答
  8.5.2 英語の質疑応答
 8.6 本章のまとめ

第9章 接触場面における二言語使用の効果と可能性 : 多言語多文化コミュニティの形成に向けて
 9.1 研究結果のまとめ
 9.2 総合的考察
  9.2.1 接触場面におけるコードスイッチングの特徴 : バイリンガル・コミュニティとの比較を通して
  9.2.2 留学生が日本語を学ぶ意義
 9.3 日本人学生・留学生に対する教育への示唆
  9.3.1 日本語教育への示唆
  9.3.2 異文化間コミュニケーション教育への示唆
 9.4 まとめと今後の課題

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