シリーズ | 日本語教育学の新潮流 15 |
書名 | 日本語教師の「葛藤」 構造的拘束性と主体的調整のありよう |
編著者 | 有田佳代子 著 |
定価 | 3,960円(税込) |
ISBN | 978-4-904595-78-7 |
発行日 | 2016年3月31日刊行 |
その他 | A5判 上製 236頁 |
紹介文
日本語教師が抱える「葛藤」に焦点を当てた研究書である。どう教えるか、といった指導性、言語や文化に対する見方やナショナリズムに対する捉え方、そして、社会的地位や労働環境などに関する「葛藤」を具体的に明示し、リスト化。その上で、教師たちはどのようにそれらの「葛藤」に対処し、日々の実践を行っているかを探る。教師の「葛藤」が、個人的な要因だけから生じるものではなく、社会構造的な拘束を受けて生じるものであることを訴えることで、教師の心理的負担の軽減、および、葛藤の解消を図るとともに、政治や社会制度の変革の契機ともする。
目次
序章 研究の目的
第1章 現場の現実と「理論」はどう対立するのか
第2章 一般紙社説と読者投書欄のなかの日本語教師
第3章 日本語教育界内部で日本語教師に「求められるもの」
第4章 「実用」の日本語教育をめぐる葛藤に関する史的考察 : ハロルド・パーマーの理論と方法の受容を中心に
第5章 「社会構成主義」的な日本語教育
第6章 日本語教師の葛藤の構造的拘束性 : 葛藤のリストとその構造的要因
第7章 日本語教師の葛藤の実感と主体的調整 : 国内で活動する母語話者日本語教師の語りの検討
第8章 葛藤対処の一方策としての授業実践 : 日本語教室における「論争上の問題(controversial issues)」の展開についての試論
終章 結論と今後の課題
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