日本語教育学の新潮流

子どもたちはいつ日本語を学ぶのか : 複数言語環境を生きる子どもへの教育


シリーズ日本語教育学の新潮流 5
書名子どもたちはいつ日本語を学ぶのか
複数言語環境を生きる子どもへの教育
編著者尾関史 著
定価3,960円(税込)
ISBN978-4-904595-34-3
発行日2013年3月31日刊行
その他A5判 上製 248頁

紹介文

複数の言語や文化の中で育つ子どもたちは、複数のことばをどのように捉え、どのように学ぶのか。そして、その過程でどのようなアイデンティティを形成しながら成長していくのか。本書ではこれらの問いに答えつつ、複数言語環境を生きる子どもたちへの「ことばの教育」を再考する。前半では、ある外国籍の子どもに対する日本語教育実践と帰国後の学びを、約1年半にわたるフィールドワークを通して捉える。後半では、複数言語環境で育ってきた4人の若者たちにライフストーリーインタビューを行い、幼少期の経験がその後の言語習得や人間形成、アイデンティティ形成にどのような影響を与えているのかを探る。

目次

第1部 複数言語環境を生きる子どもたちとことば
第1章 子どもたちにとっての「ことば」
第2章 ことばの学びを捉える研究の枠組み

第2部 ことばの学びを多様な関係性から捉える
第3章 子どもと支援者との関係の中で育まれることばの学び
第4章 こどもと学習対象との関係の中で育まれることばの学び
第5章 子ども自身にとってのことばの学び

第3部 子どもたちの成長・発達におけることばの学びの意味
第6章 複数言語・文化環境で育ってきた若者たちの語り
第7章 移動の中で育ってきた若者たちの語り

第4部 主体としての育ちを支えることばの教育に向けて
第8章 ことばの学びをどのように捉え・支えるのか

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