シリーズ | 日本語教育学の新潮流 3 |
書名 | 「だから」の語用論 テクスト構成的機能から対人関係的機能へ |
編著者 | 萩原孝恵 著 |
定価 | 4,400円(税込) |
ISBN | 978-4-904595-22-0 |
発行日 | 2012年3月31日刊行 |
その他 | A5判 上製 400頁 |
紹介文
本書は、従来、テクストにおいて論理性を導く際に使用されることばとして記述・説明されてきた「テクスト構成的機能」を持つ「接続詞」が、実際の言語使用では、「人間関係」という指標を軸に運用されているという実態を明らかにする。また、その使用においては「対人関係的機能」というメタ機能が働いている、という接続詞の拡張用法を、話しことばで使用頻度の高い「だから」を事例として検証し、その機能体系と運用ルールを具体的に記述している。さらに、巻末には、本研究のアプローチを応用した、日本語学習者、母語話者のための語用論的知識についての小論を収録。
目次
第1章 研究の課題と方法
1 はじめに
2 人間関係と接続詞
3 研究の目的
4「テクスト構成的機能」と「対人関係的機能」の定義
5 研究の背景
6 研究の方法
7 本書の構成
第2章 先行研究:接続詞の機能
1 はじめに
2 意味論的用法と語用論的用法
3 接続詞の基本的な機能
4 接続詞の結束性
5 接続詞の主観性
6 接続詞の指示機能
7 先行研究のまとめと本研究の視点
第3章 基礎調査:接続詞の使用傾向
1 はじめに
2 話しことばを分析対象とする意義
3 コミュニケーションと人間関係
4 資料の選定
5 調査の方法
6 調査の結果
7 調査結果のまとめと第4章への示唆
第4章 人間関係と「だから」の運用ルール―テクスト構成的機能と対人関係的機能
1 はじめに
2「だから」を解明するための3つの観点
3「だから」の分布と機能
4「だから」の照応と機能
5「だから」の主観化
第5章 結論
1 各章のまとめ
2「だから」の機能体系
3「だから」の運用ルール
4 本研究の展望
5 応用編〈1〉 学習者のための語用論的知識 :「から」と「ので」の使い分け
6 応用編〈2〉 母語話者のための語用論的知識 :「しかし」と「でも」の使い分け
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